サカナクションのボーカル・山口一郎さん。
独特な音楽性と文学的な歌詞で多くのファンを魅了してきましたが、その一方で、長期間にわたって「うつ病」と向き合ってきたことを公表しています。
2024年には自身がうつ病であることを公表し、NHKでも闘病生活とサカナクション復活までの日々を追ったドキュメンタリーが放送されました。公式サイトでも、山口さん自身が約2年間病気と向き合ってきたことを明かしています。 (サカナクション公式サイト|NF member)
その後、少しずつ音楽活動を再開。
そして、うつ病を発症してから初めて本格的に制作した楽曲「怪獣」が大ヒットし、「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」ではサカナクションが8冠を達成するなど、大きな復活を印象づけました。 (ナタリー)
では、山口一郎さんのうつ病は現在どうなっているのでしょうか。
活動休止から復帰までの経緯や、「怪獣」が誕生するまでの知られざる苦悩について詳しく見ていきます。
そこで今回は、
山口一郎のうつ病の現在はどうなっているのか
山口一郎が活動休止から復帰するまで
うつ病を経て生まれた「怪獣」誕生の裏側
という3つの観点から迫っていきます。
それでは、早速本題に入っていきましょう。
山口一郎のうつ病の現在は?完治ではなく「病気と付き合いながら活動」

山口一郎さんについて最も気になるのが、「うつ病は現在治ったのか?」という点ではないでしょうか。
結論から言えば、山口さんは以前のように音楽活動を行っていますが、「完全に治った」と公表しているわけではありません。
むしろ現在も、病気による体調の波を受け入れながら活動していることを明かしています。
2026年8月に公開されたインタビューでは、うつ病になってからは昔のように何日間も寝ずに音楽制作を続けることはできなくなったと告白。
無理をすると翌日から数日間、場合によってはさらに長い期間、思うように動けなくなることもあると語っています。
そのため現在は、規則正しい生活の中に音楽制作を組み込み、自分の体調と相談しながら仕事を進めているようです。
山口さん自身も、うつ病には調子が良い時と悪い時の「揺り戻し」があると説明しています。
そして重要なのが、病気になる前の自分に戻ることを目標にしていないことです。
山口さんは以前の自分に戻るのではなく、病気を経験した現在の自分を「新しい自分」として受け入れ、その状態でどう音楽を続けられるのかを模索しています。
公式サイトでも、山口さんがうつ病のリハビリとして始めたYouTubeでのトークや歌唱配信を、その後も継続していることが紹介されています。2026年3月には両国国技館でソロイベント「山口一郎の遭遇」も開催されました。 (サカナクション公式サイト|NF member)
さらにサカナクション公式サイトでは、2026年8月以降のライブやメディア出演なども告知されており、音楽活動そのものは本格的に再開していることが分かります。 (サカナクション公式サイト|NF member)
つまり現在の山口一郎さんは、
「うつ病を克服して元通りになった」
というより、
「うつ病と付き合いながら、新しい方法で音楽活動を続けている」
と考えるのが最も近いでしょう。
山口一郎がうつ病で活動休止から復帰するまで

山口一郎さんがうつ病と本格的に向き合うようになったのは、サカナクションの活動にも大きな影響を与えました。
山口さんは長期間にわたり思うように活動できない状態が続き、サカナクションも事実上の活動休止期間を経験します。
2024年5月にはNHKスペシャル「山口一郎 “うつ”と生きる~サカナクション 復活への日々~」が放送されました。
サカナクション公式サイトでは、この番組について「山口一郎のうつ病の闘病と、サカナクションとして復活へと向かうバンドの姿を追ったドキュメンタリー」と説明されています。 (サカナクション公式サイト|NF member)
山口さんは病気を隠すのではなく、YouTubeなどを通じて自分の状態を積極的に発信するという方法を選びました。
一人暮らしの中で病気と向き合いながら、視聴者と話したり、歌を披露したりすることがリハビリのような役割を果たしていったといいます。
これはミュージシャンとしては非常に珍しい復帰方法だったのではないでしょうか。
通常であれば、体調不良で活動休止したアーティストは、治療中の姿をほとんど公表せず、ある程度回復してから復帰するケースも少なくありません。
しかし山口さんは、思うように動けない時期や音楽制作に苦しむ姿も含めて発信しました。
山口さん自身は、こうした病気と向き合いながら進む毎日を「藪漕ぎ」と表現しています。
完成された道を歩くのではなく、藪の中をかき分けながら自分で新しい道を作っていく。
まさに山口さんの復帰は、「元の活動スタイルに戻る」のではなく、「今の自分に合った新しい活動方法を作る」過程だったのでしょう。
そして、その復帰への苦闘の中から誕生した楽曲が「怪獣」でした。
山口一郎のうつ病を経て誕生した「怪獣」の裏側

サカナクションの「怪獣」は、山口一郎さんの復帰を象徴する一曲となりました。
「怪獣」はテレビアニメ『チ。―地球の運動について―』のオープニングテーマとして制作された楽曲です。
サカナクションにとって初めてのアニメ主題歌で、構想から完成まで約2年を要したとされています。2025年2月20日に配信リリースされました。 (Billboard JAPAN)
しかし、この約2年間という制作期間の背景には、山口さんの体調との闘いがありました。
うつ病になる以前であれば、長時間スタジオにこもって一気に制作することもできました。
ところが病気を経験してからは、無理をすればその後に大きな反動が来るため、以前と同じ方法で曲を作ることはできません。
それでも山口さんは、現在の自分にできる方法を探しながら「怪獣」を完成させました。
さらに、その制作過程をYouTubeなどを通じてファンが見守っていたことも、「怪獣」という楽曲を特別な存在にした要因の一つと考えられます。
完成した曲だけを聴くのではなく、
「どんな人が、どんな状況で、どんな苦しみを乗り越えてこの曲を作ったのか」
という背景まで共有されていたからです。
そして「怪獣」は大きな評価を獲得します。
2026年6月に開催された「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」では、「怪獣」が最優秀楽曲賞や最優秀ロック楽曲賞などで評価され、サカナクションは関連部門を含め最多8冠を達成しました。 (ナタリー)
さらに注目されたのは、山口さんたちメンバーだけではありません。
ミュージックビデオやアートワーク、ライブ照明、ライブ音響など、サカナクションを裏側から支えるスタッフも受賞しました。
山口さんは以前から「良いチームを作ることが良い音楽を作ることにつながる」という考えを持っており、「怪獣」の成功はメンバーだけではなく、チーム全体で生み出した結果だったのでしょう。
病気によって一度立ち止まったからこそ、以前とは違う制作方法、人との関わり方、音楽の届け方が生まれたのかもしれません。
「怪獣」は単なるヒット曲ではなく、山口一郎さんがうつ病と向き合いながら見つけた「新しい道」を象徴する作品と言えそうです。
まとめ
今回は「山口一郎のうつ病の現在は?活動休止から復帰までと『怪獣』誕生の裏側を調査」と題して、山口一郎さんの現在について紹介しました。
山口一郎さんはうつ病を経験し、一時は以前のように音楽活動を続けることが難しい状態になりました。
しかし現在は、病気になる前の自分へ無理に戻ろうとするのではなく、体調の波を受け入れながらサカナクションとしての活動を続けています。
YouTubeで自身の闘病や制作過程を発信したことも、山口さんならではの新しい復帰方法でした。
そして、その苦しい期間の中で約2年をかけて完成した「怪獣」は大ヒット。
2026年の「MUSIC AWARDS JAPAN」では、サカナクションが8冠を達成するという大きな結果につながりました。
山口さんが語る「藪漕ぎ」という言葉の通り、その道は決して平坦ではありません。
それでも、以前と同じ自分に戻るのではなく、「新しい自分」で新しい音楽の作り方を探していく姿は、多くの人の心を動かしているのでしょう。
山口一郎さんとサカナクションがこれからどのような音楽を生み出していくのか、今後の活動にも注目が集まりそうです。
それでは、ありがとうございました!

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