歌舞伎界を代表する人気俳優・片岡愛之助さんが、大けがからの完全復帰を果たしました。
昨年11月、舞台稽古中の顔面負傷で3カ月の休養を余儀なくされましたが、見事に舞台へカムバック。
2025年5月、大阪松竹座で開催される「薫風歌舞伎特別公演」では、なんと11役の早替りという超人的な挑戦を見せます。
妻の藤原紀香さんが大阪・関西万博の日本館名誉館長を務めていることもあり、夫婦そろって関西を盛り上げる姿に注目が集まっています。
そこで今回は、
片岡愛之助の大けがからの奇跡の復帰
片岡愛之助の11役の早替りに挑む「鯉つかみ」
万博とともに広がる「歌舞伎の未来」
3つの観点から迫っていきます。
それでは、早速本題に入っていきましょう。
片岡愛之助の大けがからの奇跡の復帰

2024年11月、舞台稽古中に顔面に大けがを負い、約3カ月間の休養を強いられた愛之助さん。
長年のキャリアの中でも試練の時期でしたが、ファンや仲間、そして家族の支えを胸に、2025年3月、東京・歌舞伎座で堂々の復帰を果たしました。
その復帰舞台は、松竹創業130周年を記念する「仮名手本忠臣蔵」。
歌舞伎界の重鎮・片岡仁左衛門さんとダブルキャストで大星由良之助を演じ、満場の拍手を浴びました。
「初めて舞台に立った瞬間、涙が出そうになりました」と語る愛之助さん。その言葉からは、舞台に戻れる喜びと観客への感謝があふれています。
片岡愛之助の11役の早替りに挑む「鯉つかみ」

今回の大阪松竹座「薫風歌舞伎特別公演」で愛之助さんが挑むのは、伝統演目「鯉つかみ」。
人間と鯉の精が本物の水(本水)の中で激しく立ち回る、迫力満点の舞台です。志賀之助、鯉の精、大百足など全11役を一人で演じ分ける早替りは圧巻の一言。
しかも、舞台上だけでなく宙乗りや本水の大立ち回りといった見せ場も満載。
観客席の前列には水しぶきが飛び、「USJみたいに楽しめる」と本人が語るほど、エンタメ性も抜群です。
当初は大事を取って4役の予定だったところ、「もっとお客さまを喜ばせたい」との思いで11役まで増やしたというエピソードにも、愛之助さんのサービス精神がにじみます。
万博とともに広がる「歌舞伎の未来」

この特別公演は、大阪・関西万博と連動して企画されたもの。
海外からの観光客にも日本の伝統文化を体感してもらおうという狙いがあり、愛之助さんは「誰もが分かりやすく楽しめる作品」と自信を見せています。
さらに、5月10日には万博会場内のEXPOホールで行われる「上方伝統芸能公演」にも出演。
古典から新作まで幅広い表現力で、新しい観客層の開拓に挑みます。
「どんな物語でも取り込めるのが歌舞伎の力。
最強ですね」と語る愛之助さん。復帰後の舞台には、挑戦を恐れず、常に進化し続ける姿勢が光ります。
まとめ
大けがを乗り越え、再び観客の前に立つ片岡愛之助さん。
その瞳には「感謝」と「情熱」が宿っています。
大阪松竹座での「薫風歌舞伎特別公演」は、彼の原点である“関西の魂”と、未来へとつながる“新しい歌舞伎”の融合といえるでしょう。
「お客様のために、もっとやれる」。その言葉通り、舞台に懸ける愛之助さんの姿は、まさに現代の“歌舞伎魂”そのものです。
それでは、ありがとうございました!

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