お笑いコンビ「令和ロマン」のツッコミ担当・高比良くるまさんは、2023年のM-1グランプリで優勝を果たし、一躍お茶の間に知られる存在となりました。
華やかな舞台の裏で彼は自粛生活を経験し、その中でたどり着いた境地が「補完」という考え方です。
お笑い芸人として、そして人としてどのように生きるのか――。
彼が語った「補う」という新しい芸人観には、現代のお笑い界を生き抜くための大切なヒントが隠されています。
そこで今回は、
高比良くるまが語る「補完」という答え
高比良くるまが語る「ここは任せよう」という覚悟
令和ロマンの未来と“芸人観”の変化
3つの観点から迫っていきます。
それでは、早速本題に入っていきましょう。
高比良くるまが語る「補完」という答え

高比良くるまさんは、過去にオンラインカジノ問題を認めて活動を自粛。
その期間中に、自身の存在意義や役割について深く考える時間を持ったといいます。
彼が最終的にたどり着いた答えは「補完」。自分が前に出て主張するよりも、誰かの隙間を埋め、周囲を引き立てることに喜びを感じるという境地です。
本人いわく「主観は全くなくて、ただ補いたいだけ」とのこと。
この発想は一見すると消極的に思えるかもしれませんが、実はお笑いの世界で非常に重要な価値観です。
ボケを最大限に引き立てるツッコミの役割、あるいは番組全体の空気を整える進行役。
芸人が表現できる「笑い」の多様な形の中で、補完こそが彼の原動力となったのです。
高比良くるまが語る「ここは任せよう」という覚悟

2025年10月放送のテレビ番組「永野&くるまのひっかかりニーチェ」で、高比良さんはプロデューサー佐久間宣行さんの問いかけに「やりたいことは特にない」と答えています。
一見すると夢がないように聞こえますが、彼の言葉には「自分が全てを担う必要はない」という覚悟が込められています。
YouTubeやサブスクが台頭する時代でも「テレビに出たい」と強く願う芸人は多く、その情熱を尊重して「ここは任せよう」と考える。
この“任せる姿勢”は、現代社会におけるチームワークや協働の精神にも通じます。
自分一人で輝くよりも、仲間や後輩の成長を後押しする役割を担う。
補完という境地に立った高比良さんは、芸人としての個を超えた、より大きな全体像を見据えているのです。
令和ロマンの未来と“芸人観”の変化

M-1王者として注目を浴びる令和ロマンですが、高比良くるまさんの新しい芸人観は、相方・松井ケムリさんとの関係性にも良い影響を与えています。
相方・松井ケムリさんの個性的で大胆な発想を、くるまさんが冷静に補完する。
まさに“二人で一つ”の形が完成しているのです。
さらに、テレビ業界全体が大きな変化を迎える中で、補完の姿勢は今後ますます重要になるでしょう。
芸人一人ひとりが「目立つ」だけではなく「支える」役割を果たすことで、多様なコンテンツや舞台が成立します。
高比良さんが語る“補完”は、芸人にとっての新しい在り方を示しているともいえます。
それは「自分が主役でなくても構わない」という潔さであり、結果として令和ロマン全体の魅力を底上げしているのです。
まとめ
高比良くるまさんが自粛中にたどり着いた「補完」という境地は、彼の芸人人生における大きな転換点でした。
- 主役でなくても構わないという潔さ
- 「任せる」ことで生まれる信頼関係
- コンビや業界全体を支える新しい役割
これらを体現する姿は、多くの芸人や視聴者に新しい価値観を提示しています。
M-1王者としての輝きと同時に、「補完する芸人」としての独自の立ち位置を築いた高比良くるまさん。
令和ロマンの今後の活動においても、この“芸人観”が新たな進化を生み出していくことでしょう。
それでは、ありがとうございました!
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