歌舞伎俳優の中村小三郎(なかむら・こさぶろう)さんについて、「どのような人物なのか」「妻や子供はいるのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
また、「中村小三郎」という名前を検索すると、六代目中村勘九郎さんの経歴が表示されることがあります。
そのため、小三郎さんと勘九郎さんが同一人物だと思われることもあるようです。
しかし、現在の中村小三郎さんと中村勘九郎さんは別人です。
勘九郎さんは幼少期に歌舞伎の演目で「小三郎」という役を演じましたが、「中村小三郎」という芸名を名乗っていたわけではありません。
今回は、中村小三郎さんの妻や子供などの家族関係をはじめ、経歴や中村勘九郎さんとの関係、現在の勘九郎ファミリーへとつながる中村屋の系譜について分かりやすく解説します。
そこで今回は、
中村小三郎の本名や経歴
中村小三郎と中村勘九郎が混同される理由
初代勘三郎から現在の勘九郎ファミリーまで中村屋の系譜を解説
3つの観点から迫っていきます。
それでは、早速本題に入っていきましょう。
中村小三郎の本名や経歴

現在の中村小三郎さんは、1949年2月10日生まれの歌舞伎俳優です。
本名は加藤廣文さんと報じられています。
1974年に国立劇場の第2期歌舞伎俳優研修を修了し、同年4月、国立劇場で加藤廣文の名前により初舞台を踏みました。
その後、1977年に十七代目中村勘三郎さんへ入門。
同年11月から「中村仲二朗」の芸名で活動を始めています。
そして2008年4月、歌舞伎座の舞台で「初代中村小三郎」を名乗り、同時に名題へ昇進しました。
中村屋の公式サイトでも、中村小三郎さんの代数は「初代」と記載されています。
そのため、「中村小三郎」という名前が江戸時代から代々受け継がれてきた名跡というわけではなく、現在の小三郎さんが2008年に初代として名乗った名前と考えるのが正確です。(歌舞伎俳優名鑑)
長年にわたり中村屋の舞台を支えてきた経験豊富な俳優であり、主役だけでなく芝居全体を引き締める脇役や老け役など、幅広い役柄を務めてきました。
中村小三郎の嫁や子供はいる?
中村小三郎さんの妻や子供について調べましたが、公式プロフィールや信頼できる主要メディアでは、結婚の有無や家族構成に関する詳しい情報は公表されていません。
そのため、現在分かっている情報だけでは、妻がいるのか、子供がいるのかを断定することはできません。
歌舞伎俳優というと、親子で名跡を受け継ぐ「歌舞伎一家」をイメージしがちです。
しかし、小三郎さんは歌舞伎俳優の家に生まれた御曹司ではなく、国立劇場の研修を経て歌舞伎界に入り、中村勘三郎さんへ入門した経歴の持ち主です。
家族について本人が公表していない以上、推測だけで妻や子供の存在を決めつけることは避けた方がよいでしょう。
中村小三郎と中村勘九郎が混同される理由

中村小三郎さんについて調べると、六代目中村勘九郎さんの名前が出てくることがあります。
混同される原因は、勘九郎さんの「初お目見得」の経歴にあります。
六代目中村勘九郎さんは、1981年10月31日生まれ。十八代目中村勘三郎さんの長男です。
1986年1月、当時4歳だった勘九郎さんは、歌舞伎座で上演された『盛綱陣屋』に出演しました。
このとき演じた役が「小三郎」でした。
ただし、このとき勘九郎さんが名乗っていたのは本名の波野雅行であり、「中村小三郎」という芸名を襲名したわけではありません。
つまり、経歴にある「『盛綱陣屋』の小三郎で初お目見得」という表現は、「小三郎という役を演じた」という意味です。
その後、1987年1月に『門出二人桃太郎』の兄の桃太郎を演じ、二代目中村勘太郎を名乗って正式に初舞台を踏みました。さらに2012年2月には、六代目中村勘九郎を襲名しています。(歌舞伎俳優名鑑)
したがって、現在の中村小三郎さんと六代目中村勘九郎さんは同一人物ではありません。
中村小三郎さんは十七代目中村勘三郎さんに入門した中村屋一門の俳優であり、勘九郎さんは十八代目中村勘三郎さんの長男です。
血縁関係ではなく、「中村屋」という同じ一門に属する師弟筋の関係と考えると分かりやすいでしょう。
初代勘三郎から現在の勘九郎ファミリーまで中村屋の系譜を解説

歌舞伎の「中村屋」は、初代中村勘三郎に始まる歴史ある屋号です。
初代中村勘三郎は江戸時代初期に活躍し、江戸で最初の常設芝居小屋とされる猿若座を開いた人物として知られています。
猿若座は後に中村座と呼ばれるようになり、「中村勘三郎」という名前は役者の名跡であると同時に、中村座の座元を象徴する名前として受け継がれていきました。(松竹)
ただし、初代から現在まで、すべてが一直線の親子関係でつながっているわけではありません。
歌舞伎の名跡は、実子だけでなく養子や弟子などが受け継ぐ場合もあります。
現在の中村屋ファミリーへと直接つながる流れは、十七代目中村勘三郎さんから見ると理解しやすくなります。
十七代目中村勘三郎さんの息子が、十八代目中村勘三郎さんです。
十八代目勘三郎さんは、五代目中村勘九郎として長年活躍した後、2005年に十八代目中村勘三郎を襲名しました。
古典歌舞伎だけでなく、平成中村座やコクーン歌舞伎など新しい試みにも力を注ぎ、歌舞伎を幅広い世代へ広めた人物として知られています。
十八代目勘三郎さんには、2人の息子がいます。
長男が六代目中村勘九郎さん、次男が二代目中村七之助さんです。
勘九郎さんは立役を中心に力強い舞台を見せ、七之助さんは女方として高い評価を受けています。(歌舞伎俳優名鑑)
勘九郎の妻は女優の前田愛
六代目中村勘九郎さんは、2009年に女優の前田愛さんと結婚しました。
前田愛さんは子役時代から芸能界で活躍し、映画やテレビドラマなどに出演してきました。
結婚後は夫の舞台活動を支える一方、2人の息子の母親として中村屋を支えています。(ファーンウッド)
勘九郎さんと前田愛さんの長男は、三代目中村勘太郎さんです。
2011年2月22日生まれで、2017年2月に『門出二人桃太郎』の兄の桃太郎を演じ、三代目中村勘太郎を名乗って初舞台を踏みました。(中村屋)
次男は、二代目中村長三郎さんです。
2013年5月22日生まれで、兄と同じ2017年2月の『門出二人桃太郎』に弟の桃太郎として出演し、二代目中村長三郎を名乗って初舞台を踏みました。(中村屋)
現在の中村屋は、勘九郎さんと七之助さんを中心に、勘太郎さん、長三郎さんという次世代の俳優たちへ芸が受け継がれています。
一方、中村小三郎さんは、この血縁による家系図の中に入る人物ではありません。
十七代目勘三郎さんに入門し、中村屋一門の俳優として長年舞台を支えてきた「門弟筋」にあたります。
まとめ
中村小三郎さんは、1949年生まれの歌舞伎俳優で、本名は加藤廣文さんです。
国立劇場の歌舞伎俳優研修を修了した後、1977年に十七代目中村勘三郎さんへ入門。
中村仲二朗として長く活動し、2008年に初代中村小三郎を名乗りました。
妻や子供などの家族関係については、公式プロフィールや主要メディアで詳しい情報が公表されていません。
そのため、結婚の有無や子供の存在については不明です。
また、六代目中村勘九郎さんは、幼少期に『盛綱陣屋』で「小三郎」という役を演じましたが、「中村小三郎」という芸名を名乗ったことはありません。
現在の中村屋ファミリーは、十八代目中村勘三郎さんの長男・中村勘九郎さんと次男・中村七之助さん、さらに勘九郎さんの息子である中村勘太郎さん、中村長三郎さんへと受け継がれています。
中村小三郎さんは勘九郎さんたちの血縁者ではありませんが、長年にわたり同じ中村屋一門の一員として舞台を支えてきた重要な歌舞伎俳優なのです。
元のタイトルにあった「初代から初代」は、「初代勘三郎から現在の勘九郎ファミリーまで」という意味に修正しています。
それでは、ありがとうございました!

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