日本を代表する“お城博士”こと千田嘉博(せんだ よしひろ)さん。
名古屋市立大学教授であり、城郭考古学の第一人者として知られる千田さんは、テレビや講演会を通じて日本の歴史や築城技術の魅力をわかりやすく伝える存在として、近年ますます注目を集めています。
本記事では、そんな千田嘉博さんの最新のテレビ出演・講演活動、そして現在の研究・教育活動をまとめてご紹介します。
そこで今回は、
テレビ出演での活躍:「お城博士」としての顔
講演活動:藤堂高虎や松江城をテーマに全国を飛び回る
2つの観点から迫っていきます。
それでは、早速本題に入っていきましょう。
テレビ出演での活躍:「お城博士」としての顔

千田嘉博さんは、NHKをはじめとした歴史番組に数多く出演しており、「歴史探偵」シリーズでは特におなじみの顔となっています。
●2025年1月2日放送:「日本最強の城スペシャル あなたも絶対行きたくなる!2025新春スペシャル」
→ 全国の名城を紹介する大型企画で、千田さんは豊富な知識と考古学的視点から、天守や石垣の構造などを詳しく解説しました。
●2025年3月30日放送:「城博士千田嘉博のおもシロいぜ!城歩き 北陸スペシャル」
→ 旅番組風の構成で、千田さんが実際に現地を歩きながら、城跡の特徴や歴史的背景を紹介。視聴者からは「見ていて現地に行きたくなる!」と好評でした。
●2025年6月25日放送:「藤堂高虎戦国の築城名人の技!石垣を駆使した防衛術」
→ NHK「歴史探偵」藤堂高虎回は、彼の築城術の独創性や時代を超えた先見性、豊臣秀長との関係性などを丁寧に掘り下げた内容で、専門家や視聴者から高い評価を受けています。
テレビでは難しい専門的な話をかみ砕いて説明し、歴史に興味のない層にも親しまれている千田さん。
まさに“学者でありエンターテイナー”とも言える存在です。
講演活動:藤堂高虎や松江城をテーマに全国を飛び回る

千田さんはテレビだけでなく、全国各地での講演活動も精力的に行っています。
特に2025年は、築城の名手として知られる藤堂高虎や松江城天守の国宝指定10周年など、城郭関連のトピックでの登壇が目立ちます。
主な講演会(2025年)
●2025年6月28〜29日:お城EXPO in 松江(島根県)
→ 「天下人の城と松江城」をテーマに講演。松江城の魅力と築城背景をわかりやすく紹介し、来場者との交流も深めました。
「天下人の城と松江城」千田嘉博氏
出典:お城EXPO松江
●2025年7月13日:築城の名手 藤堂高虎の城づくり(津市)
→ 津リージョンプラザで開催。藤堂高虎の築城術の特徴や、津城の復元の意義について、考古学的な知見を交えて解説。
7月13日(日)、津リージョンプラザ(三重県津市)において千田嘉博氏による歴史講演会「築城の名手 藤堂高虎の城づくり」が開催されます。参加無料、要事前申込。
出典: お城ニュース
●2025年7月12日:名古屋市立大学公開講座「名古屋城本丸御殿」
→ 自らが関わる名古屋の歴史文化研究の一環として、市民に向けた講演を実施。
今回は「名古屋城本丸御殿」をテーマにした市民向け講座を実施いたします。
出典:名古屋市立大学HP
現在の研究・教育活動と地域貢献
2023年からは名古屋市立大学 高等教育院 教授として着任し、2024年にはなごや学研究センター長にも就任。
現在は名古屋を拠点に活動しています。
主な研究・教育活動
●「名古屋の歴史文化を学ぶ市民講座」を定期開催
●名古屋城調査研究センターと連携し、「なごや学」シリーズ書籍を発行
●学内では「近世名古屋学」など教養科目も担当
さらに、以下の地域で観光大使や委員を務め、城や文化財の保護にも携わっています。
●姫路ふるさと大使(2021〜)
●会津若松市観光大使(2024〜)ふるさと大使(2024〜)
●七尾ふるさと大使(2024〜)
また、特別史跡熊本城や弘前城など、全国の城郭整備委員会にも名を連ねており、文化財保護の最前線でも活躍中です。
まとめ
千田嘉博さんは、学術研究にとどまらず、テレビ・講演・地域活動の三本柱で日本の城郭の魅力を伝え続けています。
その姿勢は、まさに“市民に開かれた歴史学者”の理想形とも言えるでしょう。
今後も新たなテレビ出演や講演会の情報が楽しみですね。
藤堂高虎の築城術や名城の見どころを、もっと深く知りたい方は、ぜひ千田さんの著書や番組、講演にも注目してみてください。
それでは、ありがとうございました!
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