1994年、映画『ストリートファイターⅡ MOVIE』の主題歌として誕生し、社会現象となった名曲「恋しさとせつなさと心強さと」。
作曲・プロデュースを手がけたのは、90年代の音楽シーンを席巻した小室哲哉さんです。
そして2025年11月5日、都内で開催されたスマートフォンゲーム『OUTRANKERS(アウトランカーズ)』の完成披露会で、小室哲哉さんがこの名曲の誕生秘話を語りました。
わずか3日間の制作期間で生まれたという伝説の裏側には、意外なドラマが隠されていたのです。
そこで今回は、
小室哲哉が明かす伝説の始まりは“ボツ”からだった
小室哲哉が明かす制作期間はわずか3〜4日の奇跡のスピード誕生
小室哲哉が明かす令和に蘇る“あの音”と小室さんの新たな挑戦
3つの観点から迫っていきます。
それでは、早速本題に入っていきましょう。
小室哲哉が明かす伝説の始まりは“ボツ”からだった

当時、小室哲哉さんが最初に提出した楽曲は、ゲームプロデューサーの岡本吉起氏によって「これはないわ」と一蹴されたそうです。
岡本吉起氏は「曲を聴いてピンとこなかったので、即ボツにした」と振り返ります。
その瞬間、小室哲哉さんの中で火がつきました。
「だったら、もっとすごいものを作ってやる」。
プライドを刺激された小室哲哉さんは、すぐに新たなメロディづくりに没頭しました。
その結果生まれたのが、篠原涼子さんの透明感ある歌声を最大限に活かした「恋しさとせつなさと心強さと」でした。
岡本吉起氏も「社内の空気が一変した。鳥肌が立った」と語り、まさに“ボツ”が奇跡を生んだ瞬間だったのです。
小室哲哉が明かす制作期間はわずか3〜4日の奇跡のスピード誕生

小室哲哉さんが明かしたのは、制作にかかった期間がわずか3〜4日だったということです。
「岡本さんとのコラボレーションは、僕の音楽人生でも記憶に残る経験」と語りながら、当時を懐かしそうに振り返りました。
限られた時間の中で、サウンド、メロディ、歌詞、アレンジをすべて完成させた小室哲哉さん。
その集中力とスピード感は、90年代の小室ブームを象徴するような“爆発的な創造力”だったのではないでしょうか。
完成した楽曲は瞬く間に大ヒット。
篠原涼子さんの歌声とともに日本中を席巻し、CDは200万枚を超えるセールスを記録しました。
今なお「恋しさとせつなさと心強さと」は、J-POPを代表する名曲として多くの人々に愛され続けています。
小室哲哉が明かす令和に蘇る“あの音”と小室さんの新たな挑戦

今回、小室哲哉さんが手がけた『OUTRANKERS』の新曲「風に舞う戦士」には、「恋しさと——」で使われた音色がさりげなく散りばめられているそうです。
岡本吉起氏のリクエストに応えつつも、小室哲哉さんは「どうせ90年代っぽいと思われたくなかった。古くならないようにするのが難しかった」と語りました。
時代を越えても変わらない“小室サウンド”の魂。
シンセサイザーの透明感、切なさと力強さが同居するメロディ。
それは90年代の情熱を受け継ぎながらも、令和のリスナーにも響く普遍的なサウンドとして生まれ変わりました。
30年の時を経て、再び“愛しさ”と“心強さ”を感じさせる新たな作品が誕生したのです。
小室哲哉さんというアーティストが歩んできた軌跡は、今も音楽の未来に希望を灯し続けています。
【まとめ】
「恋しさとせつなさと心強さと」は、“ボツ”から生まれた奇跡であり、3日間の情熱が生んだ90年代の象徴でした。
そして今、小室哲哉さんは再び音で時代を動かそうとしています。
あの頃と変わらない創造力、そして新しい挑戦。
彼の音楽は、これからも多くの人々の心に“恋しさとせつなさと心強さ”を響かせ続けることでしょう。
それでは、ありがとうございました!

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