映画監督の伊藤智生(いとう・ちしょう)さんが、2026年7月17日に亡くなったことが明らかになりました。70歳でした。
伊藤さんは映画『ゴンドラ』を手掛けた監督として知られる一方、「TOHJIRO」の名義で数多くの映像作品を制作し、長年にわたって独自の表現を追求してきた人物です。
訃報を発表したのは、伊藤さんの嫁で女優の朝岡実嶺(あさおか・みれい)さんでした。
朝岡さんは、夫がステージ4の肺がんと診断されていたことを公表し、闘病の日々を題材にした映画『StageⅣ』を夫婦で制作していました。
今回は、伊藤智生さんの嫁・朝岡実嶺さんとの関係や、夫婦で完成させた最後の映画、伊藤さんの経歴について紹介します。
そこで今回は、
伊藤智生の嫁は女優の朝岡実嶺
伊藤智生の嫁との夫婦の闘病生活を映画『StageⅣ』として制作
伊藤智生の学歴と映画監督としての経歴
3つの観点から迫っていきます。
それでは、早速本題に入っていきましょう。
伊藤智生の嫁は女優の朝岡実嶺

伊藤智生さんの嫁は、女優として活動してきた朝岡実嶺さんです。
朝岡さんは2026年7月21日にSNSを更新し、夫である伊藤さんが同月17日に亡くなったことを発表しました。
葬儀については、伊藤さん本人の意向により近親者のみで執り行われたと説明しています。朝岡さんは、伊藤さんの人生について、多くの人から温かい応援を受け、素晴らしい仲間に恵まれた幸せな人生だったとの思いをつづりました。(オリコンニュース(ORICON NEWS))
朝岡さんの投稿からは、夫を失った深い悲しみだけでなく、これまで伊藤さんを支えてきた関係者やファンに対する感謝の気持ちが伝わってきます。
一方で、伊藤さんと朝岡さんがいつ結婚したのか、どのようなきっかけで知り合ったのかといった詳しい馴れ初めは、広く公表されていません。
子供の有無についても、確かな情報は確認されていないため、プライベートな部分については静かに見守る必要がありそうです。
ただし、伊藤さんが病気と向き合うなかで、朝岡さんが妻として寄り添い、最後まで一緒に映画を作り上げたことから、夫婦の強い信頼関係がうかがえます。
伊藤智生の嫁との夫婦の闘病生活を映画『StageⅣ』として制作

朝岡実嶺さんは2026年6月、伊藤智生さんが前年の2025年3月にステージ4の肺がんと診断されていたことを公表しました。
同時に発表されたのが、伊藤さんと朝岡さんの実話をもとにした映画『StageⅣ』です。
朝岡さんによると、映画は病気と向き合う伊藤さんと、そばで支える自身の物語として制作されました。伊藤さんの体調が悪化するなか、2026年4月末から撮影を開始し、約1カ月をかけて撮影を終えたとされています。(日刊スポーツ)
伊藤さんは作品のなかで、肺がんと診断された約1年前の自分自身を演じました。
体力が低下している状態で過去の自分を演じることは、肉体的にも精神的にも非常に大きな負担だったと考えられます。
それでも伊藤さんが撮影に臨んだ背景には、自分の生きた証しを映像に残したいという映画監督としての強い思いがあったのでしょう。
『StageⅣ』は2026年6月26日、東京のテアトル新宿で一夜限りの特別試写会が開催されました。作品は単なる闘病記録ではなく、病と向き合う夫婦の愛や葛藤、生きることの意味を映像に刻んだ作品として紹介されています。(プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES)
伊藤さんにとって『StageⅣ』は、妻とともに作り上げた最後の作品であり、事実上の遺作となりました。
映画のなかには、病気になっても表現することを諦めなかった伊藤さんの姿と、夫を支え続けた朝岡さんの思いが残されています。
伊藤智生の学歴と映画監督としての経歴

伊藤智生さんは1956年、東京都に生まれました。
中学生の頃から映画監督を志し、明治大学付属中野高校を卒業後、1975年に横浜放送映画専門学院へ第1期生として入学しました。同校は現在の日本映画大学にあたります。(シネフィル)
在学中には、森﨑東監督の映画『黒木太郎の愛と冒険』に脚本段階から参加。映画監督を目指す青年役として、自ら出演した経験もありました。
その後、伊藤さんは自主映画の制作を続け、1984年に長編映画『ゴンドラ』の制作を開始します。
『ゴンドラ』は1986年に完成し、少女とビルの窓清掃員の青年との交流を描いた作品として評価されました。
1988年に劇場公開され、その後も国内外の映画祭で上映されています。
同作はヨコハマ映画祭新人監督賞をはじめ、複数の賞を受賞。公開から約30年後の2017年にはリバイバル上映され、再び注目を集めました。(CINEMAS+)
一方、伊藤さんは1989年頃から「TOHJIRO」の名義でアダルトビデオ業界に進出します。
2001年には映像メーカー「ドグマ」を設立し、企画性や作家性の高い作品を数多く手掛けました。
一般映画とアダルト作品という異なる分野で活動しながらも、人間の内面や欲望、孤独を映像で表現する姿勢は一貫していたといえるでしょう。
そして人生の最終盤には、再び映画監督・伊藤智生として、妻との実体験を描いた『StageⅣ』を完成させました。
デビュー作ともいえる『ゴンドラ』から約40年を経て、自らの人生と病、夫婦の絆を題材にした作品を残したことになります。
まとめ
伊藤智生さんの嫁は、女優の朝岡実嶺さんです。
2人の詳しい馴れ初めや結婚時期については公表されていませんが、朝岡さんはステージ4の肺がんと闘う伊藤さんを支え、夫婦の実話を描いた映画『StageⅣ』を一緒に完成させました。
伊藤さんは『ゴンドラ』を手掛けた映画監督であると同時に、「TOHJIRO」の名義でも長年にわたり映像作品を制作してきました。
肺がんと診断された後も表現することを諦めず、最後までカメラの前に立ち続けた伊藤さん。
『StageⅣ』には、映画監督として生き抜いた伊藤さんの覚悟と、夫に寄り添い続けた朝岡実嶺さんの深い愛情が刻まれています。
伊藤智生さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
それでは、ありがとうございました!

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