日本カーリング界には数々の名選手がいますが、その中で「冷静な戦略家」として特に存在感を放つのが、フォルティウスを率いる 吉村紗也香(よしむら さやか) 選手です。
日本選手権3度制覇、国際舞台での活躍、そして2025年には五輪最終予選の代表として挑戦するなど、長年トップレベルで競技を牽引してきました。
その卓越した判断力や強靭なメンタルはどこから育まれたのか──。
その答えをたどると、彼女が生まれ育った “カーリングの町・常呂”、そして 学生時代から連れ添った仲間との時間 に行きつきます。
この記事では、吉村選手の学歴から始まり、経歴、そして主将としての強さの原点までをわかりやすく整理して紹介します。
そこで今回は、
吉村紗也香の学歴から始まった原点
吉村紗也香の学歴からの世界で戦うチームの中心へ
吉村紗也香の学歴からのフォルティウス主将としての強さの原点
3つの観点から迫っていきます。
それでは、早速本題に入っていきましょう。
吉村紗也香の学歴から始まった原点

吉村紗也香選手は 1992年1月30日、北海道常呂郡常呂町(現・北見市常呂町)出身。
常呂といえばロコ・ソラーレをはじめ、日本のカーリングを支えてきた選手たちを多数輩出してきた地域です。
そんな“カーリング文化の中心地”で育ったことが、吉村選手の競技人生の出発点となりました。
常呂小学校4年生でカーリングを開始
吉村選手がカーリングに出会ったのは、常呂町立常呂小学校(現:北見市立常呂小学校)の4年生。
友人たちとともに競技を始め、その流れで 「WINS」 というチームを結成しました。
このWINSは、ただのジュニアチームではなく、彼女のその後のキャリアに深く影響を与える“特別な仲間”となっていきます。
中学・高校でもずっと同じ仲間とチームを組む
WINSのメンバーはそのまま
- 北見市立常呂中学校
- 北海道常呂高等学校(現・北海道北見北斗高校常呂校舎)
と進学しても、一度も離れることなく 同じメンバーで競技を続けた のが大きな特徴です。
中高の6年間を同じ仲間と“同じチームで戦った”という経験は、
- 阿吽の呼吸
- コミュニケーション能力
- 困難を一致団結して乗り越える力
を育て、吉村選手の基盤となりました。
学生時代に育ったスキップとしての素質
カーリングは“氷上のチェス”とも呼ばれる頭脳戦。
吉村選手は学生時代から、
- 状況判断
- 戦略の組み立て
- 冷静なメンタルコントロール
に優れ、すでにスキップとしての素質を発揮していました。
この “常呂で育った土台” が、後のフォルティウス主将につながる原点 となっていきます。
吉村紗也香の学歴からの世界で戦うチームの中心へ

高校卒業後、吉村選手は北海道銀行を母体とするチームへ加入。
ここから全国区のプレーヤーとして活躍を始めます。
日本選手権で3度の優勝
吉村選手がスキップとして評価されるようになったのは、日本選手権での実績が大きいでしょう。
彼女が中心として活躍したチームは
- 2015年 日本選手権 優勝
- 2021年 日本選手権 優勝
- 2025年 日本選手権 優勝
と、通算3度の栄冠を獲得しています。
特に2025年の優勝は、フォルティウスの完成度を象徴するもので、技術力だけでなく“戦略の質の高さ”が際立った大会となりました。
国際大会でも実績──PACC金メダル
2021年の パシフィック・アジア選手権(PACC)で金メダル を獲得し、アジアを代表するチームとしての地位を固めます。
世界の氷と世界の駆け引きに触れたことで、吉村選手のゲーム理解はさらに深化。
「世界基準の戦略家」と言われるほど判断力が洗練されていきました。
現体制のフォルティウスが確立
2022–23年以降のチーム編成を経て、現在の吉村紗也香(スキップ)/小野寺佳歩/小谷優奈/近江谷杏菜/小林未奈という布陣が整います。
特に小野寺佳歩選手との連携は絶妙で、戦術の共有、氷の読み、メンタル面の支え合いなど、スキップとサードとして非常に高い相性を発揮しています。
代表決定戦を制し五輪最終予選へ
2025年の代表決定戦を勝ち抜き、日本代表として 五輪最終予選(OQE) へ挑むことが決定。
長年積み上げてきた経験と努力が、再び五輪の舞台につながっていきます。
吉村紗也香の学歴からのフォルティウス主将としての強さの原点

吉村選手の強さは、単にショットの精度だけでは語れません。
彼女が“勝てるスキップ”として評価される理由には、3つの要素があります。
学生時代から続く「チームで戦う力」
WINSとして小中高を共にした時間が、
- 仲間を信じる
- ミスを責めず次に切り替える
- 団結して試合を動かす
という姿勢を自然に育てました。
この “チームファースト” の精神が、現在のフォルティウスの強み を形成しています。
状況を読み切る戦略眼
吉村選手の最大の武器は、「相手の意図を見抜き、最適な一手を導くゲームメイク」。
氷の変化、風のわずかな流れ、チームメイトの調子、相手のパターン──あらゆる情報を整理して判断するスキップとしての力は、日本トップクラスです。
“揺れないメンタル”でチームを引っ張る
試合が苦しい展開でも、崩れず、焦らず、静かに戦い続ける。
その姿勢は仲間を安心させ、「吉村となら戦える」と思わせる影響力があります。
この3つの要素が合わさり、吉村紗也香は “日本を代表する司令塔” と呼ばれる存在になりました。
まとめ
吉村紗也香選手の強さは、
- 常呂というカーリング文化の町で育った環境
- 小中高でずっと同じ仲間と戦い続けた経験(WINS)
- 国内外で磨かれた戦略眼と技術
- フォルティウス主将としてのメンタルと統率力
この4つが折り重なって形成されています。
五輪最終予選という大舞台を前にした今、彼女のこれまでの歩みはさらなる輝きを増しています。
フォルティウスを率いて、吉村選手がどんな未来を切り拓くのか──今後の活躍にも大きな期待が寄せられています。
これからの活躍からも目が離せません。
それでは、ありがとうございました!

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