歌舞伎界の名脇役として60年近いキャリアを築き、多くの俳優仲間から「二郎ちゃん」と慕われた四代目・片岡亀蔵(本名・片岡二郎)さん。
圧倒的な声量と存在感で観客を魅了し続けてきましたが、その舞台の裏には、静かに寄り添い続けた一人の女性の姿がありました。
それが、妻で元福岡放送(FBS)アナウンサーの 中村明美さん です。**
二人が出会ったのは、意外にも 歌舞伎の現場ではなく、青山学院大学の校友会パーティー。
同じ青学出身という共通点が、心の距離を一気に縮めていきます。
今回は、歌舞伎俳優として生きた亀蔵さんと、彼を支え続けた中村明美さんが紡いだ夫婦の物語に迫ります。
そこで今回は、
片岡亀蔵(本名・片岡二郎)と妻との校友会の出会い
片岡亀蔵(本名・片岡二郎)と妻の“名脇役”を支えた存在
片岡亀蔵(本名・片岡二郎)と妻との互いを尊重する夫婦の形
3つの観点から迫っていきます。
それでは、早速本題に入っていきましょう。
片岡亀蔵(本名・片岡二郎)と妻との校友会の出会い

片岡亀蔵さんと中村明美さんの出会いは、青山学院大学の校友会パーティーでした。
片岡亀蔵さんは青山学院中等部・高等部を経て大学へ進学した“生粋の青学育ち”。
一方、中村明美さんも同じ青学出身で、テレビ局アナウンサーとして活躍していました。
同じキャンパスで過ごしたわけではありませんが、青学特有の落ち着いた雰囲気や校風への共感が、二人の心を自然と近づけていきます。
「青学つながり」というだけで会話が弾む特別な空気。
それは、芸の世界に身を置く亀蔵さんにとっても、華やかなテレビの世界で生きる明美さんにとっても、不思議なくらい安心を与える時間となりました。
互いの仕事への理解、柔らかなコミュニケーション──このとき始まったご縁が、やがて夫婦という形へと育っていくことになります。
片岡亀蔵(本名・片岡二郎)と妻の“名脇役”を支えた存在

歌舞伎の世界は華やかに見えて、その裏には厳しい稽古、長い舞台生活、人間関係のしがらみなど、想像を超える苦労がつきものです。
名脇役として高い評価を受けた片岡亀蔵さんも、決して順風満帆ばかりではありませんでした。
しかし、どんな時も支え続けたのが、妻・中村明美さんでした。
元アナウンサーとして人前に立ち続けた経験を持つ明美さんは、夫の活躍を誰よりも客観的に、そして温かく見つめる存在でした。
舞台に立つ夫の姿、稽古に向かう姿、帰宅してほっとする姿──そのすべてを理解し、寄り添い続けたといわれています。
また、片岡亀蔵さんのブログ「松島屋ないまぜ帖」には、日常の中で感じた喜びや、舞台の裏話が多く綴られていました。
そこからは、家庭での穏やかな時間が、彼の創作意欲や舞台での集中力につながっていたことがうかがえます。
明美さんの存在は、“舞台で華やかに輝くための確かな土台”として大きな役割を果たしていたのです。
片岡亀蔵(本名・片岡二郎)と妻との互いを尊重する夫婦の形

片岡亀蔵さんは歌舞伎界の仲間から「二郎ちゃん」と親しみを込めて呼ばれていました。
大きな目とよく通る声、そしてユーモアにあふれた温かい人柄──多くの共演者が、彼の死に際して嘆きを口にしたのも当然でした。
その優しさの根には、家庭での穏やかな関係があるといわれます。
片岡亀蔵さんは仕事の重圧が大きい時ほど、妻との時間を大切にし、明美さんもまた夫の世界を深く理解しながら、そっと支え続けました。
派手なエピソードがあるわけではないけれど、互いを尊重し合う落ち着いた夫婦関係。
それこそが、片岡亀蔵さんの穏やかな心と伸びやかな演技を保つ力になっていました。
2025年11月24日に急逝した日まで、亀蔵さんはブログを更新し続け、仕事への情熱を失うことはありませんでした。
その背景には、家庭という温かな灯火があったのは間違いありません。
まとめ
青学で出会い、芸能とメディアという異なる世界で活躍しながらも、深い絆で結ばれていた片岡亀蔵さんと中村明美さん。
華やかさよりも“静かな信頼”を大切にしたその夫婦の姿は、歌舞伎界でもよく知られた温かいものだったようです。
亀蔵さんが舞台で見せた名演の裏には、妻の存在と、家庭で育まれた穏やかな日常がありました。
突然の訃報に多くの人が涙しましたが、彼が生涯をかけて築いた演技と人柄、そして寄り添った夫婦の物語は、これからも語り継がれていくことでしょう。
それでは、ありがとうございました!

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