かつて「アイドル四天王」と呼ばれ、数々のドラマや映画で活躍してきた女優・小泉今日子さん。
近年、彼女は芸能活動だけでなく、政治や社会問題に関する発言でも注目を集めています。
芸能人が政治に言及することが“炎上”につながることも少なくないなか、小泉さんはなぜ発言を続けるのか?
そこには、独立した表現者としての覚悟と信念がありました。
そこで今回は、
小泉今日子の独立をきっかけに「声を上げる」覚悟
検察庁法改正案、裏金事件…社会を動かした声
小泉今日子の社会問題にも真摯に向き合う姿勢
「ノンポリ」だからこそ言えること
4つの観点から迫っていきます。
それでは、早速本題に入っていきましょう。
小泉今日子の独立をきっかけに「声を上げる」覚悟

2018年に長年所属していた大手芸能事務所から独立した小泉さんは、それまで控えていた自身の考えを積極的に発信するようになりました。
彼女はこう語っています。
「独立してから、発言していこうって決めた」
「政治の話って言うけど、結局は自分の生活や人生の話」
独立してから自分で責任を取れるから、発言していこうって決めたと思います。自分が」と、覚悟を語った。
出典:スポニチ
つまり、政治は遠い世界の話ではなく、私たち一人ひとりの暮らしに深く関わる問題だというのが彼女の基本的なスタンスです。
検察庁法改正案、裏金事件…社会を動かした声

特に注目を集めたのは、2020年の「検察庁法改正案」問題への抗議です。
小泉さんは、自身が代表を務める会社のTwitterで「#検察庁法改正案の強行採決に反対します」「#さよなら安倍総理」といったハッシュタグを用い、明確に政権を批判しました。
さらに2024年には、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件に対して、ラジオ番組で怒りをあらわに。
「はぁ…確定申告バカらしい。もうやめてほしい。ちゃんと納税してから言えよこっちに」
小泉は「私なんかもう、シーズン的には、”はぁ…確定申告バカらしい”っていう気分です。もうやめてほしい。ちゃんと納税してから言えよこっちに。”納税しろって”(言えよ)って思います」と述べ、岸田政権や裏金関連議員らへのやるせない憤りをうかがわせた。
出典:日刊スポーツ
この一言に、多くのリスナーが共感と衝撃を覚えました。
社会問題にも真摯に向き合う姿勢
小泉さんの発言は、政治にとどまりません。
森友学園問題を題材にした書籍への推薦文を寄せ、「軽々しく扱ってほしくない」と発言。
旧ジャニーズ事務所の性加害問題についても、「今一番悪い膿みたいなのが出始めちゃってる」と、メディアの忖度体質を厳しく批判。
どの発言にも一貫しているのは、「誰かの痛みを軽視しない」という姿勢です。
「ノンポリ」だからこそ言えること

政治的発言に対する批判も少なくありません。
SNS上では「芸能人が政治を語るな」といった声も上がりますが、それに対して彼女は毅然としています。
「特に支持政党もないしノンポリなんだと思いますよ。だけど、悪いことは悪いっていうことを言わないと」
小泉も「私も近田さんも特に支持政党もないしノンポリなんだと思いますよ。だけど、悪いことは悪いっていうことを言わないと。そこだけですよね。きっとみんなそうだと思いますよね」などと話した。
出典:日刊スポーツ
政治的イデオロギーに縛られるのではなく、“個人としての正義感”をもとに意見を発しているのです。
まとめ
小泉今日子さんの政治的・社会的発言は、決して過激なものではありません。
むしろ、生活者として当たり前の怒りや疑問を素直に口にしているだけとも言えます。
それでも芸能人が公に発言することにはリスクが伴います。
それを理解しながらも、彼女は「誰かのため」「自分の人生のため」に声を上げ続けています。
その姿は、今の日本社会において、私たち一人ひとりが“考え、発言することの大切さ”を改めて問い直すきっかけになるのではないでしょうか。
それでは、ありがとうございました!
コメント