2026年2月、SNS上で漫画ファンの間に衝撃が走りました。
小学館のマンガアプリ「マンガワン」で連載されていた作品をめぐり、原作者の正体が突如として暴露される事態が起きたのです。
話題の中心にいるのは、ダークファンタジー漫画『堕天作戦』の作者として知られる漫画家・山本章一(やまもと しょういち)氏。
そして「山本章一の本名は栗田和明(くりた かずあき)ではないか」という情報が、ネット上で急速に拡散しました。
では、この「本名は栗田和明」という情報は、どこから出てきたものなのでしょうか?
SNS上の根拠のない噂なのか、それとも公的機関や一次情報によって裏付けられたものなのか。
本記事では、情報の出どころをたどりながら、その信憑性を徹底的に検証します。
そこで今回は、
漫画家・山本章一のプロフィールと代表作を振り返る
漫画家・山本章一の本名は栗田和明情報はどこから出てきたのか?
漫画家・山本章一の本名は栗田和明一次情報の有無を徹底チェック!
3つの観点から迫っていきます。
それでは、早速本題に入っていきましょう。
漫画家・山本章一のプロフィールと代表作を振り返る

まずは、山本章一氏のプロフィールを整理しておきましょう。
山本章一氏は北海道在住の漫画家で、2011年ごろから「漫画 on Web」主催のネーム大賞への投稿を開始。
佳作・奨励賞を受賞するなど実力を磨き、2014年には小学館「裏サンデー」の第3回連載投稿トーナメントに応募した作品『堕天作戦』で優勝し、プロデビューが確定しました。
代表作『堕天作戦』は、魔人と旧人類が生存をかけて争う荒廃した未来世界を舞台にしたSFダークファンタジーで、2015年2月から小学館の「裏サンデー」および「マンガワン」にて連載開始。その独創的な世界観と重厚なストーリーが読者の心をつかみ、2019年の「WEBマンガ総選挙」では3位に輝くほどの人気を獲得しました。
アニメ化を望む声も多く、将来が期待されていた作品です。
しかし2020年2月ごろから連載が突如休止。編集部は当初「作者の体調不良」と説明し、その後2022年10月に公式アカウントが「継続中の私的なトラブル」を理由にマンガワンでの掲載終了を発表しました。
なぜ絶頂期に連載がストップしたのか——その謎が後に明らかになることになります。
また、別名義として「一路 一(いちろ はじめ)」という名前も持ち、2022年12月からはこの名義で『常人仮面』の原作を担当、マンガワンで連載を行っていました。
ただし当初、一路一と山本章一が同一人物であることは公表されていませんでした。
漫画家・山本章一の本名は栗田和明情報はどこから出てきたのか?

では、「山本章一の本名は栗田和明」という情報は、いつ・どこから浮上したのでしょうか?その経緯を時系列に沿って整理します。
事の発端は2026年2月20日の民事裁判判決
2026年2月20日、札幌地方裁判所は、元私立高校講師の男性(当時54歳)が教え子だった当時15歳の女子生徒に対し、在学中の3年間にわたって性的虐待を繰り返したとして、1100万円の賠償を命じる判決を下しました。
裁判長は「生徒と教員の関係で男性が年上。判断能力の未熟さに便乗し、性的欲求に応じさせていた」と加害者を厳しく批判しました。
この判決は毎日新聞・朝日新聞・読売新聞・東京新聞など主要メディアで報道されましたが、いずれも加害者を「元教員」として報道し、実名の公表はありませんでした。
SNS上での「特定」情報の拡散
判決報道から数日後の2026年2月下旬、X(旧Twitter)上で複数の第三者アカウントが「この元教員は漫画家・山本章一と同一人物で、本名は栗田和明だ」と投稿し始めます。
その根拠として挙げられたのが、以下のような「状況証拠の一致」でした。
- 2020年2月に山本章一氏の連載が「体調不良」を理由に突如休止した時期と、加害者が児童ポルノ禁止法違反で罰金30万円の略式命令を受けた時期が完全に重なること
- 「継続中の私的なトラブル」という作者のSNS発言が、当時進行中だった民事裁判を示唆しているとみられること
- 加害者が勤務していた「北海道芸術高等学校札幌サテライトキャンパス」でのデッサン講師という職歴と、山本氏の北海道在住というプロフィールの一致
この情報が瞬く間に拡散し、SNS上では「同一人物」説が急速に広まりました。
作画担当・鶴吉繪理氏のコメントと小学館の公式認定(2026年2月27日)
2026年2月26日、『常人仮面』の作画担当者・鶴吉繪理氏がXで「とても、ショックだ…酷い、悲しい…」とコメント。
翌27日には「一路一氏が山本章一氏であること、私はこの事件を知らなかった」と明かしました。
そして同日、小学館・マンガワン編集部が公式声明「『常人仮面』配信停止に関するご説明とお詫び」を発表。
声明の中で、「一路一氏は過去に『堕天作戦』を執筆していた山本章一氏と同一人物」であることを正式に認めました。
さらに、山本氏が2020年に逮捕・略式起訴・罰金刑を受けていたにもかかわらず、名義を変えて連載を継続させていたことも認め、謝罪しました。
この小学館の公式声明が出たことで、「山本章一の本名が栗田和明であり、元高校講師として民事裁判で敗訴した人物と同一人物である」という情報が公的に裏付けられる形となりました。
漫画家・山本章一の本名は栗田和明一次情報の有無を徹底チェック!

最後に、「本名は栗田和明」という情報の一次情報としての信頼性を検証します。情報の根拠を3つの観点から確認しましょう。
確認①:Wikipediaの記載と出典
現在、Wikipediaの「山本章一」の記事には冒頭に「本名、栗田和明」と明記されています。
ただし、Wikipediaはあくまでも二次情報をまとめたもの。Wikiの記載を一次情報として扱うことはできません。
重要なのは、その記事の脚注(参照元)です。Wikipedia「山本章一」のページには毎日新聞・朝日新聞・読売新聞・東京新聞・弁護士ドットコムニュースなど複数の信頼性の高いメディアが出典として列挙されており、記載内容の裏付けとなっています。
確認②:小学館の公式声明(最も強力な証拠)
2026年2月27日に発表された小学館・マンガワン編集部の公式声明は、今回の情報の信頼性を担保する最も重要な一次情報と言えます。
声明では一路一=山本章一であることを明確に認め、2020年の逮捕・罰金刑の事実も認めました。
この声明は小学館という出版社が公式に発表したものであり、内容の信頼性は極めて高いと評価できます。
「山本章一の本名が栗田和明である」という点については、声明中で直接的な言及こそないものの、山本章一=元私立高校講師・栗田和明という事実は民事裁判の報道と合わせて確認されています。
確認③:民事裁判記録(令和4年(ワ)第1275号)
Wikipediaの脚注には、「令和4年(ワ)第1275号 損害賠償請求事件」という裁判記録への参照が記載されています。
これは2026年2月20日に判決が下された民事訴訟の記録であり、司法機関が残した公文書としての一次情報です。
また、裁判の経緯についてはWikipedia記事内で詳述されており、被害者がどのような状況で被害を受けたか、山本氏が法廷でどのような態度をとったかが、複数の報道を出典として具体的に記されています。
注意点:情報の連鎖構造を理解する
ただし一点、注意が必要です。最初に「山本章一=栗田和明」を結びつけたのは、あくまでSNS上の匿名の第三者投稿でした。
この初期の「告発」自体は一次情報とは言えません。しかしその後、小学館という公式機関が同一性を認める声明を出したことで、情報が二次・三次から公式に裏付けられた事実へと昇格した流れになっています。
つまり現状では、「本名は栗田和明」という情報は信頼性の高い一次情報・公式情報によって裏付けられており、正しい情報と判断できる状態です。
まとめ
「漫画家・山本章一の本名は栗田和明」という情報の出どころと一次情報の有無について、以下のようにまとめることができます。
| 確認項目 | 内容 | 信頼度 |
|---|---|---|
| Wikipedia記載 | 「本名、栗田和明」と明記 | △(二次情報だが出典付き) |
| 小学館の公式声明(2026/2/27) | 山本章一=一路一、2020年の逮捕事実を公式認定 | ◎(一次情報) |
| 民事裁判記録(令和4年(ワ)第1275号) | 裁判の詳細が公文書として残存 | ◎(一次情報) |
| 主要メディアの報道 | 毎日・朝日・読売・東京新聞などが報道 | ○(二次情報・信頼性高) |
情報がSNS上の告発から始まったという点は確かです。
しかし、その後に小学館による公式声明・司法記録・複数の主要報道機関の記事という三方向からの裏付けが揃った結果、「山本章一の本名は栗田和明」という情報は現時点で事実として確認できる情報であると結論づけられます。
この一連の経緯が示すのは、情報の発端がどこにあるかよりも、その後に公的機関や信頼できる媒体がどのように証拠を示したかが重要だということです。
SNSの情報を読む際は、必ず公式情報との照合を怠らないようにしましょう。
それでは、ありがとうございました!

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