「借金28億円」。
この数字は、それだけで人生の前提をひっくり返す破壊力があります。
ところが、さだまさしさんはそれを「個人でね」と言い添えた上で、30年かけて完済したと語り、しかも番組内では「みんな知ってますよ」と笑いを交えてさらりと受け止めてみせました。
ここで大事なのは、これを“根性の美談”で終わらせないことです。
長期の返済を成立させるには、気合いよりも先に、日々の仕事の回し方そのものを「返済が続く形」に設計し直す必要があります。
この記事では、公表されている発言・番組紹介の範囲で確認できる材料を土台に、30年返済を支えた「仕事術」として読み解いていきます。
そこで今回は、
さだまさしの借金28億円の正体
さだまさしの借金28億円を完済できた理由
さだまさしの借金28億円を30年返済を支えた仕事術
3つの観点から迫っていきます。
それでは、早速本題に入っていきましょう。
さだまさしの借金28億円の正体

話題の出どころは、さだまさしさんがニッポン放送の番組サンドウィッチマン ザ・ラジオショーにゲスト出演した際のトークです。
そこで借金の額を「28億」と明かし、さらに「個人でね」「30年かかった」と補足しています。
借金の理由として本人が語ったのは、中国へ行ってドキュメンタリー映画を作ったこと、そしてドキュメンタリーは制作費がかさむという現実でした。
返済のためにライブが忙しかった、という説明もこの流れで出ています。
この「映画」は、一般にさだまさしさんの初監督作として知られるドキュメンタリー映画長江を指すものとして整理されることが多く、作品自体は1981年公開で、監督・音楽などを本人が担ったことが記録されています。
ここで読者が混乱しやすいのが金額の“見え方”です。
今回の番組で本人が口にしたのは「28億円」ですが、別のテレビ番組記事では、撮影が難航して「35億の借金を背負うことになった」と紹介されるケースもあります。
さだまさしの借金28億円を完済できた理由

完済できた理由を一言でまとめるなら、返済を“特別イベント”にせず、日々の仕事の構造そのものに組み込んだことです。
30年という時間は、短期の気合いでは到底持ちません。
持つのは、淡々と続けられる仕組みです。
今回の発言でも、返済のためにライブに大忙しだったという本人の語りがあり、返済が「仕事の現場」と直結していたことがわかります。
まず一つ目の原理は、返済の主戦場を“積み上げ型”の仕事に固定したことです。
さだまさしさんの文脈では、それがライブという現場になっていた、という説明になります。
さらに番組ページでは、借金は30年かけて返済し、コンサート回数が非常に大きな規模に積み上がった趣旨で紹介されています。
長期返済で怖いのは、一発逆転を狙ってリスクを上乗せしてしまうことです。
逆に、同じ型を繰り返しながら「今日の一回」を積み上げられる仕事に軸を置ける人は、時間を味方につけられます。
二つ目の原理は、「才能」より「継続」を武器にしたことです。返済が長期になるほど、勝負を決めるのは爆発力ではなく再現性です。
作る、届ける、次につなぐ。
この循環を止めない設計ができれば、返済は“苦行”ではなく“稼働の結果”として積み上がっていきます。
三つ目の原理は、失敗や重い現実を隠さず語り、信用を守ったことです。
「みんな知ってますよ」という言い方は、開き直りというより、受け手が受け止められる形に編集して差し出す態度にも見えます。
本人が公の場で金額や期間を語っていること自体が、疑念を増やすより先に、説明の骨格を置く行為になっています。
さだまさしの借金28億円を30年返済を支えた仕事術

ここからは、さだまさしさんの事例を「仕事術」として抽出し、読者が自分の仕事にも転用できる形に落としていきます。
大事なのは、借金の額の大きさを真似することではなく、長期戦を成立させる“回し方”を真似することです。
仕事術①:大きすぎる目標は「今日の1本」に分解する
28億円という数字は、まともに受け止めれば人を止めます。
だから、止まらない形に変換する必要があります。返済を「今日の一本」「今週の一本」という最小単位に落とし、結果として積み上げる。
本人が返済のためにライブで多忙だったと語っているのは、まさに返済を“今日の現場”に変換していたことの裏返しです。
仕事術②:収益の軸を固定し、変数を増やしすぎない
長期の返済中に、派手な新規チャレンジを次々増やすのは危険です。
やるべきは、収益の柱を固定して、読めない変数を増やさないことです。
返済を「仕組み」にするとは、言い換えれば、例外処理を増やさない働き方でもあります。
仕事術③:「体力」ではなく「稼働の型」を作る
30年は体力勝負に見えますが、実際は“型”勝負です。
移動、本番、回復、準備、制作。これを毎回気分で回すと、いつか必ず崩れます。
崩れない人は、意思より先にルーティンを置き、ルーティンによって意思を守ります。
仕事術④:ファン(顧客)との関係を「短期の売上」より上位に置く
ライブは売上であると同時に、関係そのものです。
関係が続けば次の現場が成立し、次の現場が成立すればまた積み上がる。
短期の数字の最大化に寄りすぎると、関係の寿命を縮めます。
長期戦で強いのは、売上より先に「続く関係」を設計できる人です。
仕事術⑤:「語り」を武器にして、重い現実を運べる形にする
借金の話は、普通なら暗くなるか、隠したくなるテーマです。
それをラジオで笑いを交えて語れるのは、軽く見せているのではなく、受け手が消化できる形に編集しているからです。
語りの設計は、信用の設計でもあります。
仕事術⑥:挑戦のコストを理解してから挑む(=夢を数字に戻す)
長江は、作品として残った一方で、制作の難航が借金の規模を膨らませたという語りが繰り返し紹介されています。
ここから得られる教訓は、夢をやめることではありません。
夢には値札が付く、という当たり前を先に確認することです。
挑戦のコストを見積もり、支払い方法まで含めて引き受ける。
これができると、挑戦は破滅ではなく“設計されたリスク”になります。
まとめ
さだまさしさんは、サンドウィッチマン ザ・ラジオショーで借金が28億円であること、しかも個人で背負い、完済まで30年かかったことを語っています。
そして背景には、中国でのドキュメンタリー映画制作があったという説明も同じ流れで示されました。
一方で、別番組の紹介では金利なども含めて35億円規模と語られたり、30年かけて返済したことやコンサート回数が非常に大きな規模に積み上がった趣旨が紹介されたりもしています。
結局のところ、完済できた理由の核は、「返済を仕事の構造に埋め込む」「巨大な目標を今日の一回に分解する」「重い現実を隠さず信用を守る」という設計にあります。
それでは、ありがとうございました!

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