2026年1月5日、俳優・剛州さんの訃報が伝えられました。
膵臓がんのため2025年12月27日に逝去、葬儀は近親者のみで執り行われたとのこと。
大きく語られすぎないのに、作品を思い返すと“確かにそこにいた”と感じさせる存在感——。
この記事では、タイトルどおり「本名」を確認しつつ、出演作と人柄を静かにたどります。
そこで今回は、
剛州さんの本名などのプロフィールを“事実”として確認する
剛州さんの出演作を振り返る
剛州さんの本名から見る静かな堅実さと愛される余白
3つの観点から迫っていきます。
それでは、早速本題に入っていきましょう。
剛州さんの本名などのプロフィールを“事実”として確認する

まず結論から。報道によると、剛州さんの本名は 河村剛州(かわむら・たけくに) とされています。
芸名の「剛州(ごうしゅう)」は、名前の表記(剛州)を活かしつつ、読みで印象を立てた形とも受け取れます(※読み替えの理由そのものは公式には語られていません)。
基本情報も整理しておきます。
- 生年月日:1956年9月24日
- 逝去:2025年12月27日(膵臓がん)
- 出身:山口県(下関市出身として紹介されることが多い)
- 歩みの出発点:1979年、立正大学卒業と同時に坂上二郎さんの内弟子となり、その後独立
ここまでの情報だけでも、“芸歴は長いのに、最前線で見かけるたび新鮮”という稀有さが伝わります。
長く現場に立ち続け、必要な場所に、必要な分だけ、確かな輪郭で現れる——それが剛州さんのキャリアの基調だったのかもしれません。
剛州さんの出演作を振り返る

剛州さんのフィルモグラフィーは、華やかな主演歴で押すタイプではありません。
けれど振り返ると、映画・ドラマ・舞台・MVまで、ジャンルの壁を軽やかに越えています。
映画:同郷の縁と、近年作への確かな参加
記事でも触れられている通り、松田優作さん(同郷・下関)の初監督・主演作『ア・ホーマンス』(1986)をはじめ、『無類』(2020)、そして世界的に話題となった『ゴジラ-1.0』(2023)にも出演。
大作の中でも“現実の肌触り”を置ける俳優がいると、画面が急に生き物になります。
剛州さんは、まさにその役割を担える人だった印象です。
ドラマ:大河から特撮まで、役の振れ幅
テレビでは、NHK大河『新撰組!』(2004)で平間重助役。
さらに学園ドラマ系の『HR』、特撮の『仮面ライダーオーズ』などにも名を連ねます。
“どの作品に出ても作品の温度を下げない”——脇を固める名優の条件を、淡々と満たしていた人と言えそうです。
舞台:カンコンキンシアターで培われた“生身の間”
関根勤さんが座長のカンコンキンシアターには、1989年〜2008年まで出演と報じられています。
舞台はごまかしが利かない場所。
そこで長年立ち続けた事実は、それ自体が“俳優としての体幹”を物語ります。
MV:どぶろっく「テカる星屑達」で再注目
お笑いコンビ・どぶろっくのMV「テカる星屑達」では主演として話題に。
映画『騒音』主題歌のMVとして公開され、“さえないオヤジ”を剛州さんが演じた、と当時報じられています。
最後の出演:夜ドラ『ひらやすみ』の“店主役”
そして生涯最後の出演作として触れられているのが、NHK夜ドラ『ひらやすみ』。
2025年11〜12月放送の作品で、没後の2026年1月2日(元日深夜)の再放送回(第7話)では、中華料理店の店主役として“実直な仕事ぶり”を堅実に演じた、と伝えられました。
剛州さんの本名から見る静かな堅実さと愛される余白

「人柄」を語るとき、私たちはついエピソードや名言を探しがちです。
けれど剛州さんの場合、むしろ役の背中に性格がにじむタイプだったのでは、と思わせます。
たとえば『ひらやすみ』での店主役。
記事では、厨房での実直な仕事ぶりを“堅実な演技”で見せた、と表現されています。
派手な感情ではなく、手の動き・間合い・視線の置き方で「この人は今日も働いてきた」と伝える。
そういう演技は、俳優の誠実さがないと成立しません。
一方で、どぶろっくMVでは“カッコ悪いオヤジ”を演じた、と当時の記事にあります。
「カッコ悪さ」を笑いに変えるには、自己肯定の強さよりも、受け止める強さが要る。
剛州さんの魅力は、ここにあった気がします。
うまく飾らないのに、画面の中で妙に忘れられない。
だから、ふとした再放送や配信で出会い直したとき、こちらが先に立ち止まってしまうのです。
そしてカンコンキンで長年舞台に立ったという事実。
座組の中で愛され、求められ、毎年の夏(あるいは公演の節目)に“帰ってくる場所”があった人。
そこに、剛州さんの人柄を想像する余地が、静かに残っています。
まとめ
剛州さんの本名は河村剛州(かわむら・たけくに)。
訃報をきっかけに出演作を並べると、映画・ドラマ・舞台・MVまで“現場の要”として長く歩んだことが見えてきます。
派手さより堅実さ、語りすぎないのに忘れられない——その余白こそが、人柄として作品に残り続けるのかもしれません。

コメント