実力派俳優としてドラマや映画で存在感を放つ仲野太賀さん。
その「父」が俳優の中野英雄(なかの ひでお)さんだということは、すでに多くのファンに知られていますが、実は若い頃のエピソードや現在の活動を深く知っている人は、意外と少ないかもしれません。
中野英雄さんは、かつて伝説的ドラマ『愛という名のもとに』で“チョロ”役を演じて大ブレイク。
その前には、ケンカに明け暮れた不良時代や、ストリート発のパフォーマンス集団「劇男一世風靡」での活動など、かなり波乱万丈な青春時代を送ってきました。
そこで今回は、
仲野太賀の父の若い頃は暴走族・ローラー族時代の武勇伝
仲野太賀の父は“チョロ”で大ブレイクした俳優人生
仲野太賀の父の父としての顔
3つの観点から迫っていきます。
それでは、早速本題に入っていきましょう。
仲野太賀の父の若い頃は暴走族・ローラー族時代の武勇伝

中野英雄さんは1964年12月22日生まれ。京都で生まれ、のちに東京で育ちました。
インタビューなどでたびたび語っているのが、10代の頃のやんちゃエピソードです。
当時は暴走族や「ローラー族」と呼ばれる集団に出入りし、ケンカ沙汰もしょっちゅうだったと振り返っています。
なかでも象徴的なのが、俳優・哀川翔さんとの出会いです。
若い頃、街中でちょっとした口論から本気のケンカになり、頭突きの“カウンター”一発で完全敗北。
その後、「行くところがないならウチ来いよ」と声をかけられたことがきっかけで、路上パフォーマンス集団「劇男一世風靡」に誘われたというエピソードが語られています。
こうした話だけを聞くと、“武闘派の怖い人”という印象を持ってしまいそうですが、当時を振り返るコメントには照れくささやユーモアもにじんでいます。
「やんちゃだったからこそ、そこから何かを変えたかった」「あの出会いがなければ今の自分はいない」といったニュアンスで語られており、ケンカをきっかけに俳優の道へ踏み出した、まさに人生のターニングポイントだったことがわかります。
仲野太賀の父は“チョロ”で大ブレイクした俳優人生

哀川翔さんとの縁で「劇男一世風靡」に参加した中野英雄さんは、路上パフォーマンスや舞台を経て、本格的に俳優の世界へ入っていきます。
その名を一気に世に広めたのが、1992年放送のドラマ**『愛という名のもとに』。
ここで演じたのが、のちに“伝説的キャラクター”と語られることになるチョロ**です。
繊細さと不器用さを併せ持つ青年が、社会や家族との折り合いの中で追い詰められていく姿は、当時の視聴者に強烈な印象を残しました。
ラフでワイルドな見た目とは裏腹に、心の機微を丁寧に表現する演技が高く評価され、「Vシネマでもドラマでも“中野英雄”の名前を見かける」状態になっていきます。
その後は、
- 任侠・アウトロー系のVシネマ
- 映画『アウトレイジ』シリーズ
- 極道ものを中心とした『日本統一』シリーズ
など、骨太な世界観の作品で欠かせない存在として活躍。
一方で、バラエティ番組やラジオのゲストとして登場した際には、気さくな関西ノリと“昔話”で場を盛り上げる一面もあり、「怖そうだけど話すと面白い人」というギャップも人気の理由になっています。
仲野太賀の父の父としての顔

現在も中野英雄さんは、俳優の仕事に加え、YouTubeチャンネル「中野英雄ちゃんねる」での発信など、幅広い活動を続けています。
チャンネルでは、
- 俳優仲間との対談
- 映画・ドラマの裏話
- 若い世代の俳優やクリエイターへのメッセージ
など、「ここでしか聞けない」ディープなトークを展開。ネット記事でもたびたび話題になっています。
そして近年、世間での呼ばれ方として増えているのが、「仲野太賀のお父さん」というポジションです。
仲野太賀さん自身、ドラマ・映画・舞台と多方面で活躍し、今や“若手実力派”から“押しも押されもせぬ主演級俳優”へと成長しました。
そんな息子の仕事を、中野さんはインタビューで「宣伝隊長」として全力で応援していると話しています。
トーク番組では、
- 「太賀」という名前には“大河ドラマに出てほしい”という願いを込めたこと
- 自分は叶えられなかった夢を息子に託すような気持ちだったこと
なども語られており、父親としてのまっすぐな愛情がうかがえます。
一方で、息子からは「オヤジのやりたい俳優と、僕のやりたい俳優は違う」とサッパリ言われたという微笑ましいエピソードも。
価値観の違いを認め合いながら、同じ“俳優”という仕事でそれぞれの道を歩んでいる、少しユニークな親子関係が見えてきます。
まとめ
ここまで見てきたように、仲野太賀さんの父・中野英雄さんは、
- 10代は暴走族・ローラー族としてケンカに明け暮れた“やんちゃな青年時代”
- 哀川翔さんとの出会いから「劇男一世風靡」入り、俳優の世界へ
- 『愛という名のもとに』“チョロ”役で一躍注目され、その後も任侠作品やドラマで活躍
- 現在はYouTubeやインタビューを通じて、自身の経験や俳優としての思いを発信
- そして何より、俳優・仲野太賀さんの“最大の理解者であり、宣伝隊長でもある父親”
という、ドラマさながらの人生を歩んできた人物です。
若い頃の武勇伝だけを切り取れば、かなり過激で危なっかしいエピソードも多いですが、そこから出会いと努力を重ねて俳優としての道を切り開き、今は“息子を誇りに思う父”として語られることが増えているのが、とても印象的です。
仲野太賀さんの演技の裏側には、こうした父の生き方や価値観から受け取った影響も、きっとどこかで息づいているはずです。
作品を見るときに、少しだけ「お父さんの物語」も重ねてみると、また違った楽しみ方ができそうですね。
それでは、ありがとうございました!

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