「人生は山あり谷あり」とよく言われますが、徳山直子さん(69)の歩みほどその言葉が似合う人生も珍しいでしょう。
37歳で乳がんの手術を受けてから30年以上、病気・家族の危機・そして希望。
そのすべてを綴った著書『波乱の三十年 がんを生き抜く私の物語』が、この秋、四日市から静かな感動を広げています。
徳山さんの言葉「でも、負けへんで」は、今を生きるすべての人に勇気を与えてくれるメッセージです。
そこで今回は、
徳山直子の乳がんと向き合う日
徳山直子の乳がんの仲間と共に“すずらんの会”とピンクリボン運動
徳山直子の乳がんの波乱を超えて
3つの観点から迫っていきます。
それでは、早速本題に入っていきましょう。
徳山直子の乳がんと向き合う日

37歳という若さで乳がんを宣告された徳山直子さん。
当時、小さな子どもたちを抱え、夫の仕事も多忙。
絶望と不安のなかで迎えた手術の日、彼女は「絶対に生き抜く」と心に誓いました。
手術を受けた四日市羽津医療センターは、いまも徳山直子さんにとって特別な場所。
そこに置かれた自著のそばには、病院スタッフが作ったポップが添えられています。
「でも、負けへんで。」――その一言に、当時の彼女の覚悟と、乗り越えてきた年月が凝縮されています。
徳山直子の乳がんの仲間と共に「すずらんの会」とピンクリボン運動

手術後も再発への不安は続きました。
それでも徳山直子さんは、同じ病を抱える人たちの力になろうと決意。
三重県乳腺患者友の会「すずらんの会」を立ち上げ、ピンクリボン運動の先頭に立ちました。
「病気は一人で抱えないでいい」
そう語る彼女の活動は、やがて地域全体を巻き込み、がん患者が前向きに生きるための大きな支えとなりました。
さらに自宅ではリンパケアや体調管理のサロン「ミュゼ・ドゥ・クオル」を開き、“心と体の癒しの場”を提供しています。
徳山直子の乳がんの波乱を超えて

その後も、夫の病や家庭の試練が次々と訪れました。
徳山直子さんは、すべてを「人生の授業」と受け止め、前向きに歩み続けています。
60代後半となった今は、「起こることには意味がある」と穏やかに笑う日々。
クラウドファンディングでの挑戦がうまくいかなかった経験も、彼女にとっては“別の形で夢を叶えるチャンス”となりました。
プリント・オン・デマンドという方法で出版を実現し、アマゾンや病院の売店で手に取れるようになったその本は、まさに“希望の結晶”です。
まとめ
徳山直子さんの物語は、特別な人の話ではありません。
誰もが人生のどこかで壁にぶつかり、迷い、涙する――それが“生きる”ということ。
けれど、彼女のように「でも、負けへんで」と言葉にすることで、希望の光が差し込むのです。
乳がんから30年。
徳山直子さんは、今日も新しい一日を笑顔で迎えています。
その姿は、まさに「生き抜く力」そのものです。
それでは、ありがとうございました!

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